一級建築士試験マンガをきっかけに試験対策についてもっと深堀りした情報をお伝えしようという本企画。
今回も一級建築士試験の独学系学習支援サービス「製図試験.com」の運営者である山口達也さんに僕のマンガを深堀りしてもらいます!
本日のPick Upマンガ




※「迷ってる受験生へ|一級建築士設計製図試験 長期講座と短期講座を比較」より
今年の問題点を自己分析する
一部の受験生は試験も終わり「来年は長期講座か短期講座か」と突き付けられている方も多いかと思います。しかし私としては「今年度の製図試験で何を失敗しどう対処すべきなのか」という自己分析なしに目先や方法を変えてもラチがあかないと考えています。
製図試験に必要な力には
1)エスキース(計画)力
2)作図力
3)作文力
といった技能能力ですし、それを支えているバックボーンとして
1)メンタル
2)試験分析(コツ)
3)技術知識
が不可欠と考えています。資格学校などの手段を考える前に、まずは上記のどの部分が足りていなかったのかという自己分析をしてみてはいかがでしょうか。
試験に対してコンシューマー(消費者)になって、資格学校などを選べばゴールまで連れて行ってもらえるとか、逆に実務経験があれば合格するとか考えてしまわないようにしましょう。

自己分析を細分化しよう
何が足りないのかという自己分析をザクッとしたら、1つ1つの問題点を細分化しておきましょう。図面のあるなしチェックであれば資格学校などで配られているスコア表でも役に立つでしょう。大切なのはその原因分析、つまり再発防止が出来るかどうかです。

判断基準を組み立てる
さて難しいのはその次です。この試験に受かるための判断基準を自分の中で組み立てていく必要があります。課題や模試試験などで多くの失敗と反省を重ねていくことで「判断基準」の経験値が上がり「大体この程度を狙えばこのくらいの評価になるなー」というのがわかれば合格は近付いていきます。









合格から逆算して長期短期を考えよう
さて、長期にするか短期にするかという話でした。繰り返しになりますが、まず自己分析を行い、合格ラインを設定し、そこから逆算して長期/短期を選択すればいいかと思います。もしくは独学や製図試験.comみたいなところで学ぶのもアリです。
目安としては以下の基本が出来ていれば短期、そうでなければ長期という選択もありだと思います。
1)敷地を読んでアプローチが決められる
2)動線図が描ける
3)建築物のボリューム出しができる
4)建築概要が書ける
5)3時間で作図ができる
特にアプローチや動線図が実践できるようになるには一定の修養が必要です。資格学校の中には動線図や機能図を描かせない所もあるらしいので「資格学校に行っていたから大丈夫だろう」と考えるのは危険です。
まとめ
