製図(作図)問題用紙の読み方|課題文を理解する方法と実例


建築士試験の製図試験において、問題用紙(課題文)をきちんと理解することはとても大切です。きちんと理解するためにはきちんと課題文を読む必要があります。今回は僕が実際にしていた、課題文の読み方を紹介します。

課題文に書いてあること

前文

課題文の一番初めに書かれている文章です。ここでは、課題の前提となる一番大切な事が書かれています。この文章に書かれている内容は優先的にプランへ反映させていました。

前文に書かれている項目例
  • 建築物を建てる地域
  • 市街地、郊外、景勝地等

  • 建てる建築物
  • その年の課題で示された建物

  • 基本機能
  • その年の課題で示された機能

  • 付加価値(テーマ)
  • 地域との交流、防災機能、景観を取り込む等

    敷地及び周辺条件

    建築物を建てるにあたって、無視すれば一発アウトになる法規類(建ぺい率、容積率、高さ制限等)の他、積極的に狙うべき条件(賑わいのある道路、公園や景観の良い方向等)も書かれています。

    建築物

    構造や階数の他、床面積を算定するにあたってどの部分を計算に含めるのか、建築物に含めなくてはいけない部屋(要求室)について書かれています。特に要求室に関しては計画にダイレクトに関係してきます。

    その他の施設等

    基本的に屋外施設(広場、駐車場、駐輪場等)について書かれています。エスキスの際、屋外施設を忘れて、敷地に組み込めなくなると、どんなに進んでいても詰んでしまいますので侮れません。

    計画に当たっての留意事項

    文字通り計画時の留意事項です。いつも同じようなことが書いてあると油断しがちですが、ここで書いてあることは計画の要点で問いかけられることが多かったです。見落として無視しようものなら、計画の要点で徹底的に説明を要求され、大変苦しい思いをします。

    要求図面

    図面に書き込まなくてはいけない物のリストです。よく「何を書き込み、何を省略しても良いか」という議論を受験生同士でしていますが、それは課題文のこの部分に書いてあるんです。

    面積表

    面積表として書き込まなくてはいけない項目と、面積算定のルールが書かれています。無視すると一発アウトの可能性もあるそうです。

    計画の要点等

    いわゆる記述問題の問題文がここに書かれています。これは「計画に当たっての留意事項」とほぼ同意だと思っています。これらの要求に明確に答えられる計画を作成することが求められていると考えています。

    資格学校や多くの人が課題文にマーキングする理由

    資格学校や多くの人が課題文にマーカーやペン等で塗りつぶすマーキングを行います。それは以下に挙げる2つの理由が考えられると思っています。

  • 確実に問題の要件を拾うため
  • その要件を確実に図面に反映するため
  • また、確実に問題の要件を拾い、それを確実に図面に反映させるためには

  • 明確な読み方ルールで反映漏れを防止
  • 図面と課題文の相互チェック
  • を実施することにしてました。次に僕なりの方法を記載していきます。

    ヒヅメの読み方ルール

    マーカーの色とマークする場所を決める

  • オレンジ:施主の要望(試験元、試験問題のテーマ)
  • 黄色:図面に描く必要があるもの(什器、PS、バルコニーなど)
  • 紫色:面積算入のルール(エレベーターシャフト、階段、共用廊下など)
  • ピンク:動線または強調したい部分(〇〇への動線を考慮する、など)
  • 青色:竪穴(吹抜けなど、建物の上下階に関係するもの)
  • 緑色:屋外施設(駐車場、駐輪場、広場など)
  • 計画の要点もちゃんとマークする

    計画の要点を意識的に図面へ反映することで、皆が苦手にする記述問題をすらすら回答出来るようになります。

    エスキス時、エスキスとマークした部分を相互確認する

    エスキス時に課題文の要求を漏れなく反映できれば、反映漏れの可能性は一気に減ります。エスキスとマークした部分を指さし確認しましょう。

    作図後、図面とマークした部分を相互確認する

    図面とマークした部分の相互確認は、作図漏れの最終チェックポイントです。しっかり図面とマークした部分を指さし確認し、確認が終わればチェックを入れましょう。ちなみに僕の場合、エスキス時のチェックで斜め線、作図後のチェックで逆斜め線を入れることで、最終的にチェックが「×」になるようにしていました。

    ヒヅメの実例

    僕が上記のルールで実際に使った課題文です。参考までにどうぞ。

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