一級建築士試験マンガをきっかけに試験対策についてもっと深堀りした情報をお伝えしようという本企画。
今回も一級建築士試験の独学系学習支援サービス「製図試験.com」の運営者である山口達也さんに僕のマンガを深堀りしてもらいます!
本日のPick Upマンガ




まず前回の自己分析をして対処法を考えよう
あなたの実力を10段階で示そう

合格するために必要な力が10だとしてあなたの実力はどのくらいあると考えているのか、ここがスタートラインになります。
しかしほとんどの受験生は、自分の実力を客観的に把握していません。なぜなら解答例と自身の解答しか見ていないからです。それでは次回への学習計画が立てられないはずです。
例えば、エスキースプロセスに抜けがあったのか、作図力が足りなかったのか、全般において手が付けられず未完だったのか、全て理解していたはずが当日まさかのミスをしてしまったのかなど、考慮するポイントは無限にあります。
ぜひ自分の実力を細かくひも解いて採点してみてください。


資格学校に通うかは自己分析後に考える

来年も資格学校に通おうと考えている方も自己分析は必須です。なぜなら自己分析無しでは無策のまま資格学校の敷いたレールを走ることになってしまうからです。
そのレールに乗って不合格だったのに何も考えず再度そのレールに乗っていては資格学校のカモにされてしまいます。
資格学校は自己分析もあなたがやらなければならないことも示してはくれません。そういった資格学校に通うのを辞めるという選択肢もあると考えて通うことをおすすめします。


配点基準は毎年変わるということを理解しよう

多くの方は「こうすれば合格できる」という情報を見て回っているかもしれませんが、次の年度では通用しない可能性があります。製図試験が減点方式での採点であるなら「不合格にならない方法」を積み上げることしか対応できないのです。もし興味があるようでしたら以下その考察をお読みください。
この製図試験は毎年ほぼ同じような採点基準なのですが、残念ながら問題の傾向によって配点基準は異なります。これは恐らく問題作成サイドの悪知恵だと思うのですが、受験産業に予想されたくないしノウハウ化させたくない思惑があるのでしょう。
つまり「昨年はこうだったから今年はこうだ」という浅はかなノウハウがある程度通じない問題を作成する傾向にあるということです。配点基準を明示しないことで試験用の小手先な対応を廃絶させる可能性がある一方、本来一級建築士にすべき人材を棄損している試験になっており諸刃の刃だと感じています。


まとめ:自分の軸を持って考えよう

以上のような自己分析と試験分析で何が不合格要因となるのかを特定し、その上で今度はどういう学習をするのかという「軸」を想定してみましょう。この想定は、日々アップデートしていかないとズレていくことがあるのでしっかり見定めていくことが大切です。
「学校を変えれば」「学習法を変えれば」と不合格だった要因を外に求めている段階で非常に危険です。原因の多くはあなた自身にあります。
「軸」を構築する戦い。本当の学びはそこから始まるのだと思います。製図試験は不毛な戦いですが自己成長をかけて「軸」を構築することがこの試験の奥深いところなんです。
他年度受験の皆さん、もう一度自己成長をかけて学んでみましょう。ヒヅメさんも私もできうる限りの応援支援をします。

