現在「マンガでわかる学科合格ロードマップ」というマンガを連載していますが、その中で主人公のあかりとその同僚モリナカちゃんの会話があります。


▼マンガ本編はこちら
【学科】学科試験のゴールは過去問20年分の9割理解+9割理解への学習方法2つ
この会話、ただの同僚との会話のようにも思えますが、モリナカちゃんを褒めていくあかりをモリナカちゃんは食い気味に止め、あかりをまじまじと見つめます。
背の低いモリナカちゃんに対して背の高いあかり。
二の腕が太いモリナカちゃんに対して手足の細いあかり。
優秀さが前面に出ているモリナカちゃんに対してスキがあるのに優秀さを併せ持つあかり。
そんなモリナカちゃんにとっては、モリナカちゃんを褒めてくる言葉のうらに「それに対して自分はダメだ」という雰囲気がちょっと気持ち悪かったんです。「かわいくて優秀なくせに何を言ってんだこいつ」って感じですね。
試験期間中に卑屈になってしまうのは自己有能感が下がるから

普段のあかりならシンプルにモリナカちゃんの良いところに感動するはずなのですが、試験結果に落ち込んでいるあかりはついつい言外に「それなのに私は…」という空気を出してしまいました。
これは試験期間中ではよくあることだと思います。「こんなに勉強しているのに結果が出ないなんて」と自分の不甲斐なさに落ち込むんですよね。
これをよく「自己肯定感が下がる」と表現する方がいるんですが、それはちょっと違うなと。試験結果がどんなに悪くたってこの世で楽しく生きてていいんですよ。当たり前じゃないですか。だから自己肯定感まで責めなくていいんです。傷ついているのは「自分は優秀だ」という自負「自己有能感」の方です。
自己有能感が下がっていると認識すれば傷つき度合いが減る

「そんな言葉尻どうでもいいよ」という声も本当にその通りなのですが、なぜこう説明しているかといいますと、人は自分が傷ついていることを認識すると傷つき度合いが減るからなんです。
例えば上司に叱られているとして「ああ今私はミスをして上司に叱られて悲しいな」と認識すると、悲しみや傷つきを第三者目線で見れるので、ダメージを真っ向から受けるより低減できるんです。悔しい思いをするのは試験期間中大切ですが、必要以上に凹まないようぜひ第三者目線をもってはいかがでしょうかと思います。


▼原作の学科最短合格ロードマップはこちら
学科最短合格ロードマップ (海豆研究所)
海豆研究所の無料のメールマガジンに登録すると『学科最短合格ロードマップ』が送付されます。
▼あかりが学科試験合格後、製図試験に挑む作品はこちら
『マンガでわかる製図試験』(学芸出版社) 大好評発売中!
▼作者のヒヅメが一級建築士試験に合格するまでのお話はこちら
『一級建築士試験になりたい』(kindle インディーズマンガ) 無料で読めちゃいます。
※作者解説付きの記事はこちらから読めます。
▼その他ヒヅメの作品もよろしくお願いします。
—
—
—