平成29年 一級建築士 設計製図試験「小規模なリゾートホテル」解説

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こんにちは!一級建築士でマンガ家のヒヅメです!

今回僕は、平成29年の一級建築士設計製図試験課題「小規模なリゾートホテル」の標準解答例1を『マインクラフト』で再現してみました!せっかくなので解説もしてみます!

前提条件

ここでは以下の前提条件で解説を進めていきます!

  • 一級建築士設計製図試験の勉強を進めている前提とする
  • 試験問題の立体的イメージを掴んでもらうことを目指す
  • 数的なポイントやその年の特殊な諸条件については解説しない
  • 標準解答例の図面および問題文は用意しない
    ※複製・配布禁止になってるから。
    ※試験元HPなり資格学校なりで手に入れてね!

細かくてしっかりとした勉強は総合資格なり日建学院なりTACなり独学系なり行けばいいと本当に思ってるから解説しないよ!

敷地および周辺条件

敷地図
敷地図
敷地断面図
敷地断面図(西を向いた図)

上の図は課題文に書かれている敷地図と同じ構図のものです。敷地の北に歩道付き道路と樹林、西には共用駐車場、東も樹林、南には湖があります。敷地内に4mの高低差があります。

って、こんなことは課題文に書いてあるから分かるワケですよ。ここで大切なことは

敷地から南側名峰を見る(誰が見ても名峰だ)
敷地から南側名峰を見る(誰が見ても名峰だ)

「問題文を画像レベルにイメージできているか」ということです。上の写真は敷地から南側を眺めた写真ですが、湖の向こうに名峰が見えます。今回のリゾートホテルにとってこの眺めをどう取り込むかが絶対条件なのです。

敷地北側を見た図(樹林は確かに静かで良さそうにも見えるけど)
敷地北側を見た図(樹林は確かに静かで良さそうにも見えるけど)

北側は樹林です。例年なら樹林は眺め良しととらえますが、湖畔のリゾートホテルに泊まるよと言ってたのに樹林ビューの部屋だったら「えー」ってなるでしょ。今回北側に客室を向けるのは絶対ダメです。

建築物

外観

湖から見た建築物
湖から見た建築物

標準解答例を見てみると、湖側にラウンジ、レストラン、客室、風呂、トレーニングルームを置いています。完全に湖の景色取り込みまくりです。

前面道路から見ればこちらは裏側ですが、このホテルの顔は湖側だということが一目瞭然ですね。

全体プラン

各階の平面図を載せておきます。ざっとポイントだけ書いていきますので標準解答例と見合わせてみてください。

1階平面図・配置図

1階平面図・配置図
  • ラウンジ、レストラン、上級の客室を南側にまとめてある
    この広い宿泊室を上級の部屋として別扱いするのを本番当日に出来たら上出来
  • 宿泊者以外の利用者が客室にまぎれこまないようゾーニングしてある
  • コンセプトルームは彫塑工芸ルームとし、彫刻ギャラリーと一体的な利用が出来るようにしてある
  • 管理部門は北西にまとめてあり、利用者と動線が交錯しない

2階平面図

2階平面図
  • すっきりと分かりやすいI型の客室レイアウト
  • これを実現するために上級の客室とは階層を分けてある
  • エレベーターはルームキーによる認証制としセキュリティに配慮してある

地下1階平面図・配置図

地下1階平面図・配置図
  • ホールを中心とした分かりやすい配置
  • 全ての室がしっかりと湖の景色を利用している
  • 大量の機械室は景色の無い北側にまとめドライエリアも確保してある。

断面図

断面図
  • 勾配屋根を活かした宿泊室
  • トップライト

共用部門

フロント・エントランスホール

フロント・エントランスホール

何回も言われていると思いますが

  • 利用者に分かりやすい位置にフロント
  • 全体が見渡せるフロント
  • ゆったりと整形なエントランスホール
  • 共用部とつながる効果的な吹抜け

であることが大事です。

ラウンジとレストラン

ラウンジとレストラン
ラウンジ
ラウンジとレストラン
レストラン

ラウンジとレストランはどちらも湖に対して2スパンを取っていて眺めが良いです。やっぱリゾートホテルはこうでなくちゃ。

コンセプトルーム

コンセプトルーム

コンセプトルームは自由に提案するとのことで、標準解答例では彫塑工芸室を設けています。宿泊者以外も利用できること、外部空間にある彫刻ギャラリーと一体的に計画することの2点によって湖側じゃなくてもOKという空間にしていますね。実際マイクラモデルにしてみても良さげな空間でしょ?

大浴場

大浴場
大浴場

きちんと湖に面している、休憩ゾーンを挟んで左右に男女浴室というレイアウト、エレベーターを使った宿泊者専用ゾーニング、周囲から見えないようにするなど。ベタにきちんと作り込んでいる。

トレーニングルームとリラクゼーションスペース

トレーニングルーム・リラクゼーションスペース
トレーニングルーム・リラクゼーションスペース

宿泊客専用ゾーニングと浴室との動線が分かりやすくできている。しっかり景色も使っていて文句無し。

宿泊部門

宿泊部門

全室湖に向いたシンプルなI型プラン。基準階プランにおいては1つの理想なので1度は実現可能かエスキスした方が良いと思う。

設備スペース

設備スペース

面積と地下階指定があり難易度は低め。設備機器の搬入及び更新に配慮しろというオーダーに対してドライエリアを確保して機材の更新を容易にしている。ベタ。

屋外施設

屋外施設
彫刻ギャラリー
屋外施設
駐車場
  • 隣地の共用駐車場とつなげて一体的な利用
  • 利用者の歩行動線は車と交錯しない
  • 入口に近い車椅子使用者用駐車場

まとめ

毎年のことですけど「絶対条件を抑えつつ妥協点を見つける」ということを感じました。

配置的に勾配屋根の利点をフルに使えているフロアプランではない⇔主要な要求室を全て湖が楽しめるプランにしている

宿泊室が2フロアに分かれている⇔多少強引でもエレベーターのルームキーでゾーニングしている

などなど。平成29年は例年と違いリゾート目的の施設でした。それゆえの絶対条件と妥協点の落としどころをこの標準解答例1は見せてくれていると思います。

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