【ブログ】資格学校が言う「素直なプラン」について解説します

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一級建築士試験マンガをきっかけに試験対策についてもっと深堀りした情報をお伝えしようという本企画。

今回も一級建築士試験の独学系学習支援サービス「製図試験.com」の運営者である山口達也さんに僕のマンガを深堀りしてもらいます!

本日のPick Upマンガ

※「よく言われる「素直なプラン」の回答」より

素直に解く=建築的常識で判断する

僕らが製図試験の指導をするときに、最も教えるのに苦労するのが、この建築的常識と呼ばれている計画習慣です。ヒヅメさんのマンガにある「素直に解く」を言い換えていくと、素直に解く=普通に考える=建築的常識で判断するということなのです。言葉としては簡単ですがこれが本当に教えにくい。

ヒヅメ
とは言え「建築的常識」って何ですの?
山口
これからその解説をしていくね

建築的常識=求められるもの

建築的常識の例を1つ。「共用部は豊かに計画してほしい」という条件があったとします。平成29年度の課題はリゾートホテルで、翌30年度はスポーツ施設でした。共用部であるエントランスホールを豊かに計画する際、リゾートホテルとスポーツ施設では求められるものが違うということが分かるかと思います。その「求められるもの」というのが「建築的常識」、つまり「素直なプラン」などと呼ばれるものになります。

受験生たちは意匠、構造、設備、メーカー、研究所それぞれのプロフェッショナルである上、生活習慣、空間体験、学習経験も違います。そもそも共有している常識が違うためこうした混乱を生むのでしょう。

山口
「何が求められているのか」を考える癖をつけよう
ヒヅメ
みんなが共有する常識の違いが理由だったんですね
山口
大木ひびき・こだまの漫才に似ているよね
ヒヅメ
その例えはちょっと分からない
山口
まさに共有している常識が違った例!

暗記より考え続ける癖をつけよう

資格学校では建築的常識が無い前提で効率的に底上げするため、パターンの大量暗記をカリキュラムとしています(そのパターンを「素直」と呼ばせています)。教室で講師が理解のサポートをしているかと思いますが、全ての講師がプランの意図を理解してはいないでしょう。そしてパターン外の出題は本試験で必ず出てきます。

アプローチのパターン1つをとっても、なぜそこにそういう形でプランしたのかを考える癖をつけることが、想定外の多い本番でも柔軟に対応できる鍵となります。

ヒヅメ
考えていく中で分からないことがあったら山口さんに相談してもいいの?
山口
もちろんええよ

試験は「郷に入っては郷に従う」もの

僕自身は「郷に入っては郷に従う」がごとく、製図試験が掲げるお題を製図試験という特殊なローカルルールで解くシミュレーションゲームなのだと考えるべきと指導しています。

製図試験に合格することは実社会で役に立たないことが多いでしょう。しかし理不尽なローカルルールを短期間のうちに分析・理解し、そのルールやフォーマットに合わせて提案できる技術は生涯役に立ちます。

まとめ:ルールを守り ルールを破り ルールから離れてみて

初めはローカルルールを言われたように守る。守ることに全力で取り組んでみてください。

ルールを理解したところで、ルールブックにないイレギュラーな内容については、ルールブックを準拠しつつ違うことにトライしてみましょう。例えば等スパンで非常に解きにくい近年の課題には等スパンルールを破り変スパンで対応する必要もあるわけです。

そして等スパンも変スパンも使えるようになったら、自由にエスキースしても良いのです。つまりどのタイミングからでも変スパンを使えるようになる=守ってきた方法から離れる時期に突入するのです。ルールを守りつつ、破りつつ、離れることもできる。そういう境地へ短期間で上り詰めることが、製図試験勉強の醍醐味だと思います。

山口
まさに世阿弥の守破離のごとく
ヒヅメ
「素直なプラン」1つとってもこんなに熱く語れるんですね
山口
だって高い受講料を払って資格学校に言われるまま勉強してまで得られるものが資格だけってもったいなくない?せっかくこうして関わってくれた人にはその何倍も得るものがあってほしいもん。

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