本番で役立つ!一級建築士試験エスキスの書き方と手順【図解・例付き】

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一級建築士設計製図試験は、学科試験合格後に初めて受けることが出来ます。合格率20%弱の難関試験を突破した約3か月後、受験性は約2000平方メートル程度の建物の設計・製図と、施主に対するプレゼンテーション(計画の要点)を6時間半で完成させる力を身に付ける必要があります。

設計製図は大きく分けて、エスキス、作図、計画の要点という3つの要素から構成されています。この記事では、エスキスの書き方と手順について図解・例付きでご紹介します。

エスキス参照元は資格学校と海豆研究所

ヒヅメは資格学校の製図講座をベースに海豆研究所という独学系サイトのエスキス方法をミックスしたエスキスを実践していました。海豆研究所を知らない人はこちら

ヒヅメのエスキス公開

エスキス用紙の上半分
エスキス用紙の下半分
マークした問題用紙

さあこのエスキスを砕いて説明していきます!

エスキスの基本手順

エスキスは基本手順通り進めていくことが鉄則です。いつも通りの手順で進めることでエスキス漏れを無くし、本番でも緊張しないようになります。ヒヅメは以下の基本手順で進めていました。

0.問題文から必要情報を拾い出す

目的:課題文に書いている内容を視覚的に分類するため。

内容:いわゆるマーカー作業。成果物(図面)に記入するもの(什器等)、守るべき条件(隣接条件・動線配慮)、数字等をマーカーで仕分ける。

1.敷地と建蔽面積を書き出す

目的:敷地条件と建築面積の読み落とし防止のため。

内容:敷地の大きさと周辺環境、建ぺい率から建築面積と床面積の上限を確認する。

2.構造種別、階数、フロア別面積を確認する

目的:課題文の構造・設備の読み落としを防止し、階数を断面的に把握するため。

内容:構造・設備種別で面積条件等の制約を確認する。各室の面積を想定し、フロア別のボリューム感を可視化する。

3.屋外施設を確認する

目的:屋外施設のボリュームを把握し外構条件を固めるため。

内容:車回し、車寄せ、車いす用駐車場、サービス用駐車場等の寸法、および屋外広場やテラス等の最低寸法条件を算出して図示する。

4.大空間、住戸を確認する

目的:スパンの目安になる要求室の寸法を確認するため。

内容:大空間の条件(辺長比等)、住戸の間口を検討し、「③屋外施設」同様図示する。

5.動線を確認する

目的:課題文に書かれた要求室の絶対条件(室との関係性)の見落とし防止のため(ランクⅢ防止)。

内容:要求室やその他の施設等から「隣接して計画」・「動線に配慮等の」等の守るべき条件を室ごとに関係図にして整理する。

6.ゾーニングとアプローチを検討する(ファーストプランニング)

目的:ゾーニングとアプローチを複数パターン洗い出しするため。

内容:各種ゾーン、各種出入口、屋外施設の位置パターンを出し、おおまかな建物形状のイメージを作る。

7.基準階プランを検討する

目的:最大の床面積を担う基準階の配置を決める。

内容:④で出した室の形状を元に基準階の大まかなプランニング(室配置、コア位置、スパン割り)を行う。

8.1階プランと外構を検討する

目的:敷地と外構ボリュームを比較して建築面積を求めるため。

内容:

  • 「③屋外施設を確認する」で出した外構条件をベースに1階の大きさを把握する(建ぺい率オーバーにならない面積の把握)。
  • ホール・廊下を計画して人の流れをイメージし、「⑤動線を確認する」で検討した動線条件を守って各要求室を配置していく。
  • 計画がしづらい場合はファーストプランニングで洗い出した別パターンのゾーニング・アプローチを試す。

9.2階プランを検討する

目的:1階に沿った2階プランを計画するため。

内容:1階プランと同時並行で行う。手が止まったら別の可能性も試してみる。なお、新しいプランは横に描いていくと後からプラン同士を比較しやすい。

10.スパンを検討する(低層階型の場合)

目的:面積条件をクリアするスパンを決めるため。

内容:

  • 建築可能な床面積の上限に収まるようスパン調整を行う。
  • 基本形は7×6、6×7、7×7だが、要求室の面積の関係により、変則スパンにする等のテクニックも考慮する。
  • スパンを決めるのは最後の最後。

11.1/400エスキス図を描く

目的:手を止めない作図を行うため。

内容:

  • 「⑩スパンを検討する」までにまとめた内容を1/400スケールで図示する。
  • 基本検討までは⑩までで終わっているはずなので、大きくプランを変える必要が出た場合は⑩以前に戻る。
  • 「DS・PS・EPSの位置検討」・「各室の面積」・「寸法の記入」を記載しておくと後々の作図で手を止めなくて済む。
  • 断面図は最後に、スケール感はおおざっぱでもスピードと視認性重視で書く。

12.最終的な面積を確認する

目的:面積オーバー防止(ランクⅣ防止)のため。

内容:各フロアの面積計算と合計面積を正確に算出する。建蔽率オーバーや床面積オーバーをしていないか念入りに確認する。

13.課題文を再度チェックをする

目的:要求室漏れ防止(ランクⅣ防止)および空間構成ミス防止等(ランクⅢ防止)のため。

内容:

  • 課題文を最初から読み、要求室・屋外施設の漏れがないか図面を相互に確認しながら全項目にチェックマークを入れる。
  • コアずれ、動線交錯がないかを確認する。
  • 建蔽率・床面積を計算する。

エスキスの基本手順まとめ

  • 課題文に記載された条件を洗い出して、読み飛ばし・読み落としをしない工夫を徹底して行う。
  • 複数のパターンを意識しながらプランニングを行う。
  • チェックは手を動かして何度も行う。

最後に

エスキスは多くの人がつまづくポイントなんじゃないでしょうか。僕はご紹介したようなやり方をしていましたが、自分にとって最良の形を試験勉強を通して見つけ出してみてくださいね。

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建築士試験のLINEスタンプ作っちゃいました

2018年12月18日

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